■W杯予選は国内組だけで
――来月には、ワールドカップ2次予選が再開されます。
後藤「北朝鮮とのアウェイゲームで平壌に行ったら、何が起こるか分からないよ。韓国が行ったときにもひどい目に遭っているから、本当によく考えないとまずいよね」
大住「選手がどんな心境で臨むかという問題はあるから、もしも本当に対策が必要ならば日本サッカー協会として、ちゃんと考えないといけないね。ホームゲームで先勝しておけば、随分と楽になるけれど」
――今大会も踏まえて、メンバーはどのように組むのがいいでしょうか。
後藤「今大会のように、選手のコンディションにばらつきが出ることを考えると、日程的にヨーロッパ組を呼び寄せるのはちょっとまずいとなる場合も。そのときは、国内組だけで試合をできるようにしたほうがいいんじゃないかな。ある程度を国内組で固めたチームに海外の選手が加わるようにする、とかさ。毎熊があれだけできたんだから、Jリーグ組でももっとできる選手が探せばいっぱいいると思うんだよね」
大住「去年の11月の2試合は、ホームでミャンマーと戦うためにヨーロッパ組も日本で集まって練習したから、シリアとのアウェイゲームでも良い試合ができた。どう戦うか、2試合をセットで考えていかないと。ヨーロッパ組がこれだけ多くなると、一挙に難しい問題が出てくるよね」
後藤「ワールドカップ最終予選が始まる9月は、ヨーロッパのシーズン開幕直後だから、コンディションがそろっていないヨーロッパ組を使うより、Jリーグの選手でベースを固めた方が結果にもつながると思う。コンディションの悪いスター選手よりも、コンディションの良い選手のほうがいい。前回の最終予選のオマーン戦がそうだったし、今大会を見ても、そうでしょ」