2月13日、川崎フロンターレがACLラウンド16の第1戦として山東泰山と対戦。3-2で勝利したが、新加入ストライカーが大きな話題になっている。
昨季まで所属していた元ブラジル代表FWレアンドロ・ダミアンに代わる新たなブラジル人FWが注目された。サンパウロFC(ブラジル)から加入したエリソンだ。
現在24歳で、180cm、83kg。しかし、本人を目の前にするとそれ以上の迫力がある。体の厚みがすさまじいからだが、それでいてスピードもある。そのすごさは、沖縄キャンプでもすでに話題になっていた。
そんなエリソンが、川崎の今季初公式戦に先発出場した。ACLラウンド16の第1戦で、対戦相手は山東。アウェイに乗り込んでの一戦は、序盤にパスミスが続いたことで、危ないシーンが続く。しかし、そんな中でエリソンが魅せた。
それは前半18分過ぎで、ペナルティアーク前でマルシーニョからボールを受けてからの場面だ。相手選手に囲まれながらも、巧みな技術でボールをキープ。足裏を使ってボールを引いて相手の足をうまくかわして前進すると、単独でシュートコースを作り、右足を振り抜く。
本来は左利きのエリソンだが、その右足の威力もすさまじい。弾丸のようなシュートは枠の上に外れたものの、怪物とすら形容される片鱗を見せつけた瞬間だった。