【J1川崎の24年の選手起用はどうなるか(2)】複数ポジションでの起用が見込まれる選手によって生まれる戦術的な幅と過密日程対応……組み合わせの多彩さを武器にの画像
FWエリソンの起用法にも注目が集まる 撮影:中地拓也

 選手の大幅な入れ替えがあった今季の川崎フロンターレで、最も懸念されたのが両SBだった。カタールワールドカップメンバーにも選ばれた不動の右SB山根視来と、15年にわたってピッチ内外で存在感を示し続けた登里享平が移籍したからだ。

 そのポジションには2人の選手を補強している。“逆輸入”という形で移籍してきたファンウェルメスケルケン際と、加入直前にサッカー日本代表デビューした三浦颯太だ。この2人が軸になることは間違いないが、では、彼らとポジションを争うのは誰か。

 まず右は瀬川祐輔が名乗りを上げる。昨季は左SBとしても出場したオールマイティな選手だが、右SBというネルシーニョ監督の下以来での挑戦もありそうだ。そして左右の両方で、佐々木旭、田邉秀斗、松井蓮之も出場の可能性がある。

 また、ルーキーの山内日向汰も場合によって起用されるかもしれない。トレーニングマッチでは最終ラインから前線への積極的な飛び出しを幾度も見せて、攻撃面で大きなアクセントと実際的な脅威になっていた。

  1. 1
  2. 2