現地時間の2月2日、アジアカップ準々決勝として韓国代表とオーストリア代表が対戦。延長まで戦い抜いて、韓国が2-1で勝利した。
劇的な展開となった。前半42分にオーストリア代表のクレイグ・グッドウィンが先制。高い位置でボールを奪うと、そのままサイドを使った攻撃を展開して、最後は鮮やかなボレーを決める。オーストリアはそのまま決定機を幾度か迎えながら、終盤まで時間を推移。後半のアディショナルタイムも消化していき、このまま試合は終わるかに思われた。
しかし90+6分、韓国代表のキャプテンであるソン・フンミンがPKを得る。これをファン・ヒチャンが決めて、土壇場で追いついて延長に。オーストラリアは決定機をたびたび迎えながら決めきれずにいたことが悔やまれる展開となるが、一方で、会場に駆けつけた多くの韓国サポーターは盛り上がる。
その歓声に押されるかのように、韓国が魅せる。延長前半も終了間際の104分、韓国は相手PAの左手前でFKのチャンスを得る。ボールの前に立ったのは、ソン・フンミンとイ・ガインで、どちらも先発していた選手だった。
すでに足にかなりの疲労が来ている時間帯と言えたが、ソンはこれを直接狙う。右足を振り抜くと、回転がかかったボールはオーストラリアの壁を越え、ゴールのニアへ。そしてゴール左上を射抜き、鮮やかに逆転してみせたのだ。
その後、オーストラリアは退場者を出したこともあって反撃できず。韓国が2-1でアジアカップのベスト4に名を連ねたのだった。