■迷走する人気クラブ
浦和と鹿島の監督交代は、まさに年中行事のようだ。
ずっとブラジル人監督路線を歩んできた鹿島は、このところ日本人監督の下で戦うことが多かったが、タイトルを取れないと短期間で監督の首をすげかえることを何度も繰り返してきた。今回も、またまったく路線の違うポポヴィッチ監督を招聘した。
浦和も、リカルド・ロドリゲス監督が就任して選手を大幅に入れ替えたと思ったら、ポーランドの名将スコルジャ監督を呼んでチームをまとめ上げようとするも、そのスコルジャ監督がわずか1年で退任。今度はノルウェー人監督と方針が一定しない。
ある一定の期間は1人の監督に任せる。あるいは、ある一定の路線に沿って、同一の傾向を持つ指導者を招聘する。そうした、長期的なチーム作りが必要だと思われるのだが……。
いずれにしても、監督交代に踏み切ったチームが少ないとすれば、今シーズンは驚きが少ないシーズンになってしまうのかもしれない。