■旗手の適正ポジション

大住「ボールをキープして、支配している試合で、たまたま攻められて失点する試合が続いた。あれだけの批判にさらされた経験を、2026年に活かしてほしいよね」

後藤「本当に思い切った起用だったよ。アジアカップの優勝だけ考えたら、もっと経験のあるGKを連れてきたほうが良かったけど、2026年を見据える本気度が伝わったよね」

大住「そうそう。ワールドカップに優勝するなら、身長190センチ台のGKは必要だし」

――今大会で日本が優勝するとしたら、必ず鈴木がヒーローになる場面が出てくるはずです。

後藤「PKを止めるかもしれないし、フィードも距離が出るからね。スローイングでも剛速球を投げるよね。ちゃんと成長してくれたら、日本の財産になるよ」

大住「シュートを打たれたときにどこまで届くかとか、高いボールは何メートルまで取れるかといった能力を考えると、ちょっと飛び抜けているんだよね。彩艶を使いたくなる気持ちは分かるよ」

――GKはポジションが1つしかありませんが、多士済々の2列目でもっと見たい選手はいますか。旗手怜央も初先発しました。

大住「他の2列目の選手と比べると、旗手はちょっと鋭さにかけるかな。本当に活かすなら、サイドバックなのかなあ」

後藤「2列目より、もう少し後ろで遠藤航と組んでもできるんじゃない」

大住「そうだね、守田英正が任されている役割のほうが良いかもしれないな」

後藤「そこからどんどん前に飛び出していく形でこそ、一番活きるような感じがする」

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