■日本はあっさり敗退

 さて、3つの組に分かれたグループリーグは、中2日という現在では考えられないような強行日程で行われました。つまり、A組(ドバイ)の翌日はB組(アブダビ)、B組の翌日はC組(アルアイン)と毎日2試合ずつ行われたのです(最終日も同時刻開催ではありませんでした)。ですから、12月4日の開幕から12日まで、9日間で18試合を観戦することができました。

 移動も楽でした。アブダビからメディア用のバスに乗れば、ドバイ、アルアインのスタジアムまで連れて行ってくれるのです。3都市は一辺が100キロちょっとの正三角形のように並んでいます。ですから、毎日、片道約2時間の砂漠のバスツアーを満喫しました。

 日本代表の加茂周監督は、翌年のワールドカップ・アジア予選に向けてのチーム作りの途中ということで、「アジアカップでの優勝より、いろいろなテストをするつもりだった」と後に語っていましたが、シリア(2対1)、ウズベキスタン(4対0)、中国(1対0)と3連勝でC組を首位通過しました。しかし、準々決勝ではジャセム・アルフウェイディという大型ストライカーに2点を奪われ、クウェートを相手にあっけなく敗退してしまいました。

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