サッカー日本代表が、アジアカップでの初戦を勝利で飾った。日本代表がSNSで公開した新旧の日本代表監督の邂逅ショットに、ファンが胸を熱くしている。
サムライブルーは1月14日、アジアカップ初戦となるベトナム代表戦を戦った。先制しながら一度は逆転を許す驚きの展開だったが、前半のうちにリードを取り戻すと、終盤の上田綺世の追加点を含めて4-2で白星発進を飾った。
ワールドカップでも上位を狙う日本代表を驚かせたベトナム代表だが、まぐれとは言い切れない。率いているのは、ワールドカップを戦った経験もある歴戦の指揮官なのだ。
現在、ベトナム代表を率いているのはフィリップ・トルシエ監督。アフリカ大陸などで指揮を執った後、1998年に日本代表監督に就任。2022年の日韓ワールドカップで日本代表に初勝利と、16強進出をもたらした。
その後、マルセイユやモロッコ代表で監督を務めたが、ここ10年ほどはアジアでの活動がメインとなっていた。2019年からU-19代表チームを預かっていたベトナムで、昨年からフル代表を指揮していた。
その元日本代表監督と現任の森保一監督が、ベンチ前で触れ合った。68歳になったトルシエ監督は、かつて怒りで顔を紅潮させて「赤鬼」と呼ばれた姿とは打って変わり、柔和な表情を浮かべている。迎える森保監督も当然笑顔で、堅く手を握り合う姿が、日本代表の「公式エックス」(旧ツイッター)で公開された。