5度目の戴冠を目指し、アジアカップ2023(カタール)に挑む日本代表。最初の関門は14日の初戦・ベトナム戦だ。
FIFAランキングは日本の17位に対し、ベトナムは94位。選手個々の能力やチームの総合力含め、普通に考えれば負けるはずのない相手だ。
とはいえ、ビッグトーナメントの初戦というのは必ずしも思惑通りのゲーム運びができない傾向が強いもの。しかも敵将は2002年日韓ワールドカップ(W杯)で日本代表を率いたフィリップ・トルシエだ。昨年2月のトルシエ体制発足後、ベトナムは結果が出ておらず、この一戦に敗れれば解任の可能性も否定できない危機的状況にあると言われる。
だが、そういう時のトルシエは侮れない。あらゆる策を練って日本にぶつかってくるだろう。そういう意味でも、慎重な入りを心がけなければならないのだ。
日本としては、できるだけ早い時間帯に先制点を奪いたいところ。そこでキーマンと位置づけられるのが、先発1トップ抜擢が有力視されるな細谷真大(柏)。元日のタイ戦(東京・国立)で90分フル出場したうえ、非公開で行われた9日のヨルダンとのテストマッチでも先発出場し、森保一監督の期待は確実に高まっていると見ていい。