2024年1月12日、カタールを舞台にいよいよアジアカップが開幕する。サッカー日本代表が狙うのはもちろん、アジア王者だ。
そのために日本はまず、ベトナム、イラク、インドネシアとのグループステージで勝ち上がり、その後のトーナメントで勝利を積み上げていくこととなる。
森保ジャパンの初戦は14日のベトナム戦で、決勝戦は2月10日。長く険しい大会に、山本昌邦ND(ナショナルチームダイレクター)はどのように挑もうとしているのか。注目の大会を前に、話を聞いた。(以下、「」内は山本NDによるもの)
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新年早々、日本代表が試される場となるアジアカップ。日本は2011年カタール大会で優勝したあと、2015年オーストラリア大会では準々決勝UAE戦をPK戦で落とし、2019年UAE大会は決勝でカタールに敗れて優勝を逃している。
前回大会から出場チームが24か国に増えたため、各組3位のチームにも決勝トーナメント進出の可能性がある一方、ベスト16の組み合わせにおいて、どの組の3位が上がってくるかで複雑な対応が求められる大会でもある。
「今回のアジアカップは2026年北中米ワールドカップのプレ大会という位置付けと考えて、周りの環境を整えようと思っています。そして大会が終わって、今回の成果と課題が出てくると思うので、そこから改めて2026年に向けてアップデートしていく予定です。
26年は3か国での共催となるため、開催地域が広くなることで移動の問題が出てきます。次の試合会場に行くには5時間の飛行機移動がある、ということも起き得ます。さまざまな変化を踏まえ、これまで3大会でベスト16に進出した日本がここからどう積み上げるか、そして、頂上に登り詰めるには何が必要なのかを、見極めたいです」