元サッカー日本代表FW三浦知良が、2024年初戦でいきなり「ゴールへの嗅覚」を披露した。
日本では現在、Jリーグの新シーズン開幕が待たれている。ヨーロッパでもウィンターブレイクに入っている国が少なくないが、イングランドのように年末年始を通じて試合が行われているリーグもある。
ポルトガルでも、現地時間5日にはリーグ戦が再開された。2部リーグも再開されており、日本人選手も激闘の中に身を置いている。今季からオリベイレンセでプレーする、キング・カズこと三浦知良である。
オリベイレンセは現地時間6日、ホームでマリティモと対戦した。カズはこの試合に出場し、短い時間ながら存在感を示している。
1点を追う88分、三浦はピッチへと入っていった。もちろん、ゴールへとつながる働きを求められてのことだった。すると、さすがの「嗅覚」を披露したのだ。
オリベイレンセは1点ビハインドのままで、アディショナルタイムへと突入していた。一度は相手GKにパンチングでクリアされたボールが、再びマリティモゴールへと向かう。再びGKに弾かれたが、今度はキャプテンのアウベスが押し込み、オリベイレンセは貴重な勝点1を獲得した。
この同点ゴールの場面がクラブのSNSで公開されると、キング・カズの関与が明らかになった。GKによる2度目の反応の場面で、誰よりもこぼれ球に近く位置取り、反応していたのがカズだったのだ。
来月には57歳になるとは思えないほどの反応の良さを見せ、さらには周囲の状況を的確に把握。走り込んできたアウベスに任せるべく自らに急ストップをかけ、同点ゴールを演出した。ゴールを奪うにあたっての最適解を瞬時に導いた判断も、ゴールへの嗅覚の鋭さを表した。