■「今日は絶対にいいプレーしよう」
名願にとってシーズン前のキャンプは、プロ2度目となる。昨季は鬼木達監督の元で、「ボールを持ったときの質」について求められることが多かったが、今季は森山監督の元で「戦う部分」をまずは求められている。そして名願自身、タフさが「自分に足りない部分」と語り、テクニックだけでなく、その面でも成長していく覚悟を見せる。
さらに、1年間の目標も明確だ。「とにかく自分の特徴を出す」と攻撃面での違いを見せることを誓う。加えて守備面での成長も重要だと話す。
そんな名願にとって、この試合には刺激になる存在もいた。試合前、偶然、鬼木達監督に会ったという。話すことはできなかったが、「今日は絶対にいいプレーしようと思って気持ちが入りました」と話す。
この日、竹内弘明強化本部長の姿もベンチにあった。ピッチに視線を送り、背番号24の一挙手一投足を見守った。試合後に話した際には「良かった」と声を掛けられたというが、「納得はしてないですし、結果にこだわりたい」と求めるものは高い。