■試合後に明かした手応えと感謝
札幌戦で2得点を奪った山田は、FCセリオーレ戦ではハットトリックを決める。1点目は山内日向汰のクロスを頭で合わせたもので、2点目は嗅覚鋭く右足で合わせたもの。3点目はペナルティエリア内の左から右足のループシュートを決めた得点だった。
1日で5得点という結果に、「結果を出せたことは評価できる」と手応えを確認するように冷静に振り返る。45分でのハットトリックについては、「チームとしていい形を作れた」と仲間へ感謝の気持ちを表し、「最後は自分のシュートですが、チームで取った3点だと思います」とも話す。
一方で、結果を残したことについて「いいアピールになった」と自信を見せるが、「得点もアピールになりますし、守備もそうだと思います」と、それ以外の手応えも口にする。「去年1年間やって守備の理解度は高まりましたし、走るところも自分の特徴なので、得点以外のところでも貢献してアピールしたい」と、バフェティンビ・ゴミスやエリソンといった強力なライバルがいるセンターフォワードというポジション取りに改めて名乗りを上げる。
1月14日の沖縄SV戦も、山田は2本目から出場。1-1と引き分けに終わったが、実は、幻のゴールが2つあった。その1つが山田のもので、後に映像で確認すると、オフサイドではなかったため、VARがあれば認められるものだった。
それだけに、「ゴールの所は研ぎ澄まされている」と“3試合連続得点”という現状の心境を明かし、「いろんなパターンで得点を取れているのはいいこと」とも充実ぶりを明かす。
川崎の次のトレーニングマッチはサガン鳥栖とのもの。この得点力をこのまま維持できるか、期待は高まる。