1月20日、川崎フロンターレは川崎市内で新体制発表会を行った。その中で背番号も発表され、注目を集めたのが高井幸大だった。
2009年から15年間にわたってチームを支え続けた登里享平。ピッチの上ではもちろん、ピッチの外でも存在感は抜群で、チームの潤滑油や精神的存在としても大きかった。
しかし、その登里が今季からセレッソ大阪に完全移籍。その背番号2を川崎で誰が継承するか注目を集めた中で、それを引きついだのは高井だった。
高井は、そんなレジェンドが移籍したことで「仕切る選手でもあったので、より自分でやっていかないといけない」と決意を固める。さらに、移籍が決まった登里から電話をもらい、「真剣に語ってくれた」とも振り返る。「頑張れよっていうのもありますし、いろいろな内容をまじめに話してくれて、嬉しかったです」とそのやり取りを明かした。
その発表前日、川崎は沖縄SVとトレーニングマッチを行った。30分を1本、45分を1本という変則で行ったこの試合の1本で、高井はキャプテンマークを巻いて試合に挑んだ。押し込まれる時間も長く、失点もした展開に、「もっとリーダーシップを出せればよかった」と悔しそうに振り返ったのは、すでに「背番号2」として気持ちを新たにしているからかもしれない。