■「2人で電話で泣きながら話すような」
「僕はやっぱりノボリと一緒にやりたいし、僕が引退してノボリがその後に引退してほしい」
登里の残留を願った小林は、こう語りかけたという。ただし、それは「引き留める」というものではないと語る。「自己中だけど、俺はノボリとやりたい」という想いからで、とはいえ、「ノボリの人生だし、ノボリが決めることだから、自分の思いしか伝えられないけど。背中を押したりもしてないし、引き留めるっていう感じもないです」と言葉を紡ぐ。
「2人で電話で泣きながら話すような感じになりましたし、14年間一緒で、もう本当にずっと一緒にいて、一緒に頑張ってきて、苦しいときも一緒に乗り越えてきた仲間なので……。家族ぐるみの関係ですし、寂しいですけど、彼の頑張りがまた自分のパワーに変わると思うので、違うチームなりますけど、ずっと繋がって、連絡を取りながら、切磋琢磨していければ」(小林)
さらに、「一人一人の人生なので、僕がどうこう言える立場じゃないです。ただ、ノボリがやってきたことはこれからもずっとフロンターレに残っていくと思う」と話す。そして、「僕も今年15年目ですけど、ここで引退するのがいいかなと思いますし、でもそれは自分が決められることじゃないですし、どうなるか分からないですけど」と、自身のプロ生活にも思いを重ね合わせていた。