【横浜FC加入・福森晃斗が「お金よりも試合出場」と求めるピッチの上(1)】中村憲剛氏と小野伸二氏に学んだ必要なこと……「尊敬してやまない」と話す中村俊輔氏との共闘への期待の画像
横浜FCでプレーする福森晃斗 撮影:中地拓也

 1月7日、横浜市内の会場で横浜FCの新体制発表会が行われた。1年でのJ1復帰に挑むチームに、新たな力をもたらすと期待されているのが福森晃斗だ。

 現在31歳の福森にとって、9シーズンを過ごした北海道コンサドーレ札幌を離れての移籍となる。2015年、16年以来となるJ2でのプレーとなり、その左足からもたらされるキックはチームにとって大きな武器となる。

 この日の会場では新加入選手一人一人のプレー映像も流されたが、そこに収められていたのは最終ラインからの魅力あるパスだった。後方でボールを持ちながら、最前線で待ち構える選手へと正確に届けられる。一見するとフワリとしたボールが、過不足ない速度であることが分かる。その様子に、会場に集まったサポーターからはどよめきすら起こった。

 その会見後、取材に応じた福森は、「自分は今まで本当に恵まれてる選手だった」とこれまでのプロ生活を振り返る。というのも、これまで周囲に素晴らしい選手がいて、多くを学べたからだと話す。

「川崎の頃は中村憲剛さんだったり、稲本潤一さん、大久保嘉人さんと一緒にプレーさせていただいて、札幌では世界の小野伸二さんと触れさせていただいて、いろいろなものを吸収させていただいた」

 新たに青いユニフォームを着用した「背番号24」は、プロ入りした2011年から4年間を過ごした川崎フロンターレ、そして、2つ目のクラブとなった札幌でのチームメイトだった4人の選手の名前を挙げた。

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