■香川真司と清武弘嗣はシーズン頭から共演か
点の取れるアタッカーが複数必要なチーム状態を考えると、山田のブレイクもマスト。昨季仙台では2ゴールにとどまったものの、2022年のセレッソでは4ゴールをゲット。決勝に進んだルヴァンカップでも活躍している。ポテンシャルは大いにある選手だけに、そろそろ2ケタ得点を取るくらいの迫力を出さなければいけない時期に来ている。
現在のエースであるレオ・セアラのゴール数上積みはもちろんのこと、今夏加入の渡邉りょう、若手の成長株・北野颯太のブレイクなどは必須。得点源を数多く作ることが、今季のセレッソの最重要ポイントになるはずだ。
こうした中、朗報があるとすれば、香川真司と清武弘嗣の元日本代表コンビの共演がシーズン頭から実現することだろう。今季は香川が13年ぶりに戻ってきたものの、清武が長期離脱を強いられていたため、2人がともにプレーしたのはシーズンラスト2戦だけだった。それでも、奥埜博亮がアンカーに入り、香川と清武がインサイドハーフに並ぶという形で攻めのバリエーションが生まれそうな予感もあった。
香川も今季は奥埜や喜田陽らとコンビを組んで引いた位置でプレーすることが多かったが、清武と一緒にプレーすることでもっと前目に出ていけるはず。「今の自分のベストポジションはボランチ」と本人は下がり目の位置でボールをさばいたり、攻撃の組み立てに関与することに充実感を覚えている様子だが、陣容が大きく変わらないなら、彼がゴールにより絡んでいかないと得点力向上は見込めない。
2024年3月に35歳の誕生日を迎える香川にしてみれば、走行距離も増え、フィジカル的な負担も大きくなるだろうが、もっと前線で脅威になる背番号8の姿をぜひとも見せてほしいものである。