1月1日、サッカー日本代表が挑むタイ戦で先発濃厚なのが伊藤涼太郎だ。シントトロイデンに移籍しえ半年。初めての海外移籍で成長した部分を、国立競技場のピッチで披露することとなる。
伊藤はこの試合を前に「勝負したいのはトップ下、10番のところです」と話していたが、その待望の場所で出場する可能性が高い。ただし、このポジションには強力なライバルがひしめいている。南野拓実、鎌田大地、久保建英らはその一例だ。
伊藤自身も、「今の日本代表で僕と同じポジションの選手は5大リーグで活躍してる選手ばかり」と置かれた現状を理解している。だからこそ、「そういった選手に負けないっていうのはすごい大事なんですけど、そういった選手とは違う自分を見せるのが大事かなと思う」と話し、「ライン間で受けるところだったり、アイデアのところだったり、そういったところをアピールしたい」と自身のプレーイメージも膨らませている。
現在、ラツィオに所属している鎌田の名前を挙げて、「鎌田選手のプレーを見て参考にする部分もたくさんある」としながらも、「でも、その中で誰か目標にするってよりも、逆にそういう人たちになれるように、目標とされるような選手となれるように、自分にしか出せないものってのはたくさんあると思うので、それを1日の試合でしっかりと出したい」と話す。
その言葉から感じるのは、同じことをしてそれぞれで上回るのではなく、自身の強みをオリジナルなものとして出す自信と覚悟だ。