【森保ジャパンがアジアカップ目前で迫られる、FW陣の別のチョイス(1)】浅野拓磨と上田綺世の調整遅れで、タイ戦にも懸念……細谷が先発有力も、南野のトップ起用もあるかの画像
12月30日の練習でもトレーナーと一緒に別メニュー調整となったサッカー日本代表の浅野拓磨 撮影:中地拓也

 アジアカップ2023(カタール)に向けた重要なテストマッチと位置づけられる2024年元日のタイ戦(東京・国立)。日本中が注目するビッグマッチを控え、日本代表が12月28日から千葉県内で始動。日に日にトレーニングの強度を上げている。

 欧州ウインターブレイクに突入したドイツ、フランス、オランダ、ベルギー組も合流しているが、不安なのが浅野拓磨(ボーフム)と上田綺世(フェイエノールト)の両FWの状態だ。彼らは初日からチームに帯同しているものの、 浅野は疲労蓄積で3日目にようやく途中まで全体練習に参加した状態。上田に至っては体調不良で初日はホテルで静養となり、2・3日目に何とかピッチに姿を現しただけ。彼らをタイ戦で起用するのはかなりリスクが高そうだ。

 となれば、今回は別のチョイスに踏み切るはず。今回の代表メンバー24人のうち、残されたFWはパリ五輪世代の細谷真大(柏)。11月の2026年北中米ワールドカップ(W杯)2次予選・シリア戦(ジェッダ)で待望の代表初ゴールをゲット。本人も気を吐いている。

 12月9日の天皇杯決勝・川崎フロンターレ戦では2つの決定機を逃したことで「(負けたのは)僕の責任です」とガックリ肩を落としたが、ボールを収める仕事や動き出しの速さなどで圧倒的存在感を見せつけた。それだけの上昇気流に乗っている彼を次戦のスタメンに抜擢するのはいい機会かもしれない。

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