宮本恒靖次期理事長との「また今度ゆっくり話そう」

 そんな本人が最も目を輝かせたのが、元日本代表キャプテンの宮本恒靖・日本サッカー協会専務理事の会長就任内定の話題を振られた時だった。前々からJFA公認指導者ライセンス制度不要論を声高に叫んでいる本田にしてみれば、田嶋幸三現会長よりも圧倒的に年齢が近く、同じ時代にプレーした宮本専務理事が来年3月に協会トップになれば、自分の意見を訴えやすくなるのは確かだ。

「橋本(英郎=解説者)さんの引退試合(12月16日)で宮本さんと『また今度ゆっくり話そう』ということになったので、どこかのタイミングで話すことになると思います。

 日本代表レベルでやってない選手、もしくは選手でやってなかった人が監督をやろうと思うなら、やっぱりライセンスを取らないといけないというのはあるのかなと。

 でもライセンスは任意でいい。持ってる人を雇用することを大事にするポリシーを持つクラブがあってもいいし、野球みたいに引退した選手をいきなり監督にするところもあっていいと僕は思うんです。

 今はだいたい引退した後、2~3年は表舞台から姿を消して、資格を取りに行ってますけど、それは本質ではないですよね。サッカーも人気商売だと思うんで、観客側から見て人気のある人を指導者にすればいいと思います」と本田はライセンス制に縛られない監督人事の必要性を改めて強調したのだ。

  1. 1
  2. 2
  3. 3