サッカーファンの脳裏に強く焼き付いたゴールが再び話題にあがった。
12月25日、ジュビロ磐田に所属するFW大津祐樹が自身の公式エックス(旧ツイッター)と公式インスタグラムを更新。「契約は期間は残っていますが 今シーズン限りでプロサッカー選手を引退する事を決めました」という書き出しとともに、現役から退くことを発表した。
今季の負傷が引退につながった大きな原因とのことで、100%の状態でプレーできない自分に対して厳しく判断し、スパイクを脱ぐ決断に至ったようだ。この決断に対してはファン・サポーター、そして共闘した選手などから労いの言葉や称賛の声が多く寄せられている。
それに加えて、大津がプロキャリアの中で披露した素晴らしいパフォーマンスを振り返る声もいくつか届けられた。中でも特に多く挙げられたのが、2012年に行われたロンドン五輪でのスーパーゴールだ。
U-23日本代表の一員として大会に招集された大津は、初戦のU-23スペイン代表戦で決勝弾をマークするなどして躍動。チームを準決勝へと導いた。
そして決勝まであと1歩と迫ったU-23メキシコ代表戦、前半12分。大津はペナルティエリア左手前にてボールを要求する。その要求通り足元でパスを受けると、ワントラップして前を向き、右足一閃。バウンドしているところを思い切り打ったシュートが勢いよくゴール右へと突き刺さり、世界級のゴラッソが誕生した。
このゴールによって先制した日本だったが、その後連続して失点を喫し、最終的に1-3で敗れている。それでも、準決勝まで進んだ軌跡と金メダルのメキシコ相手に善戦したこと、そして大津が奪ったワールドクラスのゴールはサッカーファンの記憶に強く刻まれているはずだ。