1月1日、サッカー日本代表がタイ代表と対戦。5-0で勝利して幸先いいスタートを切ったのだが、その中でのある場面がファンの心を掴んだ。
2024年の始動となったこの試合の会場は国立競技場。日本サッカー界にとっては天皇杯決勝のイメージが強い元日に、初めてA代表の試合が組まれた。6万1千人以上が集まった中、森保ジャパンのキャプテンマークを巻いたのは伊東純也。本来のキャプテンである遠藤航が招集されていない中で、その大役を務めた。
前半から積極的なプレーを見せた伊東は、後半23分に南野拓実と途中交代でピッチを去る。その際、伊東はバック側からピッチの外に出たのだが、キャプテンマークを田中碧に渡す。田中は昨年のトルコ戦でキャプテンマークを巻いただけにそのまま引き継ぐのかと思われたが、田中はそれを持ってメイン側の方向に。そして、ピッチに入った南野拓実の元へと走り、その右腕に巻いたのだ。
南野は黒と白のキャプテンマークを付けてプレーすると、後半アディショナルタイムにダメ押し弾となるゴールを決める。直前に絶好のチャンスを外した中で、責任を果たすと同時に歓喜をもたらした場面だった。