■平均0.73の得点率
31シーズンで「得点王」となった37選手の「得点率(ゴール数÷出場試合数)」は、平均すると約0.73。現代のサッカーでは「2試合に1ゴールすれば立派なエース」と言われるが、Jリーグで得点王になるには、「4試合に3点」といった、さらに高い得点率が求められることになる。
過去31シーズンのJリーグで、得点率が「1」を超えた選手はわずか2人しかいない。1998年の中山と、2004年のエメルソン(浦和レッズ)である。エメルソンはシーズンの30試合中26試合に出場(出場停止が2試合あった)、27ゴールを記録した。
しかし1998年の中山は別格だ。4試合連続ハットトリックを含む36得点。出場は27試合で得点率は1.33にも及び、しかもシーズンのチーム総試合数(34)まで上回ったのである。ただこのシーズンの磐田は、シーズン通算34試合で26勝8敗、108得点39失点、勝点78という圧倒的な成績だったものの、「第2ステージ」を制覇した鹿島に「チャンピオンシップ」で敗れ、年間順位としては2位に終わっている。