■正しいサッカーピッチ
正規のサッカーピッチでは、ゴールエリアは、ゴールの幅から両ゴールライン沿いに5.5メートルのところから直角に5.5メートルのラインを引き、その先を結んで形作られる。ゴールの幅が7.32メートルなので、幅は18.32メートル、面積は100.76平方メートルとなる。スタンドから見るととるに足らない小さな長方形にすぎないが、いま東京都区内の住宅地で100平米(約30坪)の土地があれば、立派な「邸宅」のひとつでも建ってしまうという広さなのである。
ピッチのラインが正確に引かれているかのチェック項目のひとつに、両ゴールのゴールエリアの縦のラインが一直線上にあるかがある。ピッチは長方形でなくてはならず、ゴールは両ゴールラインの中央に置かれるので、当然こうならなければならない。もちろん、ペナルティーエリアについても同じである。
そしてもうひとつ。センターサークルが両ゴールのゴールエリアの縦線を結んだ線にぴったりと収まっていなければならない。ゴールエリアの幅は18.32メートル。センターサークルの直径は9.15メートル×2だから18.30メートルでしかなく、実際には直径で2センチ、半径では1センチ、センターサークルが小さいのだが、サッカーのルールでもうひとつ認められている長さの単位、英国でまだ使われているヤード・ポンド法で考えると、ゴールエリアとセンターサークルの幅が一致していなければならないことがわかる。
ゴールは8ヤード、ゴールエリアはゴールから6ヤードなので、ゴールエリアの幅は20ヤード。センターサークルは半径10ヤードで直径は20ヤード。ぴたりと一致するのである。