Jリーグが公式エックス(旧ツイッター)で、30年前に国立競技場で行われた決勝の様子を動画で紹介した。今週末のまったく同じ舞台と顔合わせでの激突を前に、多くの人がさまざまな思いを噴出させている。
Jリーグが佳境を迎える。J1ではすでに優勝が決まっているが、J2は今週末が本当の最後の一戦となる。東京ヴェルディと清水エスパルスが、J1昇格プレーオフ決勝を戦うのだ。東京Vが昇格すれば、2008年シーズン以来16シーズンぶり、清水が勝てば2シーズンぶり2度目のJ1返り咲きとなる。
現在は2部リーグで戦う両チームだが、かつては日本のトップを争ってきた。東京VはJリーグ最初の年間王者であり、清水は年間優勝こそないものの1999年にステージ優勝を飾った。ともにJリーグ創成期の隆盛を支えた、誇り高きオリジナル10の一角だ。
その両雄が、J1昇格をかけて激突する。かつてを知るファンにとっては、信じられない思いかもしれない。
そんな思いをすくい上げるように、JリーグはSNSで両チームの30年前の激突を公開した。1993年のナビスコカップ(現ルヴァンカップ)決勝である。
先頭に立って入場してくるのは、ヴェルディ川崎(当時)はキャプテンマークを巻いたキング・カズこと三浦知良、清水は長谷川健太・現名古屋グランパス監督だ。
満員の観客に埋め尽くされたスタジアムで、開始13分に清水が大榎克己のゴールで先制。しかしタレント軍団のV川崎はビスマルクと北澤豪のゴールで逆転。ナビスコカップ連覇を成し遂げた。