イタリア1部のフィオレンティーナが、今季着用する第4ユニフォームを発表した。その芸術性の高いユニフォームが、世界中のファンを驚かせている。
豊かな芸術の歴史を育んできたイタリアにおいても、フィレンツェは独特の存在感を誇る。15世紀にはルネッサンス文化の舞台となり、現在もダビデ像などが所蔵されているアカデミア美術館、また建築物など街自体の美しさで知られる。
その芸術性は、脈々と息づいている。その最新版が、この芸術の街を本拠地とするフィオレンティーナの新ユニフォームだ。
フィオレンティーナは11月29日、新たに今季の第4ユニフォームを発表した。現地の名門ファッションスクールとのコラボで、強く目を引くデザインを完成させたのだ。
フィオレンティーナのクラブカラーは「ヴィオラ」の愛称が示すように菫色。このカラーは、ファーストユニフォームに使用されてきた。今季は白、さらに濃い紫をそれぞれ使って、第3ユニフォームまでが製作されてきた。
今回発表された第4ユニフォームは、高い芸術性という伝統を引き継ぎつつ、大胆な挑戦をしたものだと言っていい。ベースは白とピンクのマーブル柄。水面に浮かんだ絵具を撹拌したような模様で、襟と裾に用いられた赤が全体を引き締めている。