J2のモンテディオ山形がプレーオフ敗退の翌日、SNSで「まさか」の投稿を行った。そのスポーツマンシップあふれる行動に、対戦相手からも感動の声が上がっている。
山形の2023年シーズンが終わった。11月25日、J1昇格プレーオフ準決勝で清水エスパルスと対戦し、0-0で終了。敗れてはいないものの、レギュラーシーズンの順位で下だったため、レギュレーションにより決勝へは進めなかった。
毎年J1昇格をめぐって激戦が繰り広げられるJ2だが、今季も例年に負けない熱いレースが繰り広げられた。山形も一時は8連敗を喫して21位にまで後退した時期もあったが、2度の5連勝を記録するなど粘り強く戦い、5位となって2年連続のプレーオフ進出を果たした。
ただし、最終的にJ1昇格は達成できなかった。過程での手応えはあれど、目標未達という結果と悔しさに変わりはない。
クラブの公式エックス(旧ツイッター)では、試合から一夜明けた26日、チームを支えたファン・サポーターへの感謝の思いが投稿された。「連敗続きで苦しんだ時も共にもがき続け、ここまで這い上がることができたのはみなさんの支えのおかげです」と謝意がつづられたが、悔しさは隠しようもなかった。
ただし、クラブスタッフのあふれ出る思いは、そこで止まらなかった。
「昨日は我々の選手・スタッフ、そしてサポーターを熱気あふれるスタジアムで迎え入れていただきありがとうございました。選手同士のみならず、サポーター同士の声と声のぶつかり合いでプレーオフに相応しい素晴らしい雰囲気の中で戦えたことにも感謝いたします」
そう記して、清水のサポーターに向けても感謝の気持ちを伝えたのだ。添えられていた写真は、山形の姿が一切映っていない「完全アウェイ」のオレンジに染まったIAIスタジアム日本平の様子だった。