パリ五輪世代のサッカーU-22日本代表が11月18日、U-22アルゼンチン代表と対戦して5―2で勝利した。ゴールラッシュの口火を切った佐藤恵允の先制ゴールが称賛を集めている。
前半18分だった。前線で奪ったボールを受けた松木玖生が、中盤で時間を作って前線へ意表を突いた縦パスを送る。このパスの受け手が、4-2-3-1の左サイドMFとしてスタメン出場した佐藤だった。相手のCBとSBの間のハーフスペースに入り込んだ佐藤は、ワンタッチで前を向いた後、中央へドリブルで突き進んでから右足一閃。強烈なミドルシュートをゴール左下隅に突き刺した。
佐藤は2001年7月11日生まれの現在22歳。コロンビア人の父を持ち、実践学園高校から明治大へ進んで実力を伸ばし、今夏に明大サッカー部を退部する形でドイツのブレーメンへ移籍。現在はブレーメンのU―23チームで活動している。
高校時代までは年代別の代表歴はないが、大学2年時の2021年10月にU-23アジアカップ予選で初選出され、アジア本大会では得点時に松村優太とユーチューブで人気の「ひき肉です」のポーズを披露して話題となったこともあった。だが、この日はマンチェスター・ユナイテッドのイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードの「こめかみに指差しポーズ」を披露してファンの大歓声を浴びた。