急に冬になってしまった平塚は寒かった。
それでも、湘南は名古屋を相手に熱く戦った。
先制点はまさかの展開だった。
15分、ゴールエリア手前でランゲラックと1vs1になった平岡大陽は打たずに、なんと右にパスを出した。
シュートに備えて低く体を浮かして平岡大陽に向かっていったランゲラックは、大橋祐紀のシュートは阻むことができなかった。
2点目もレアなものになった。
ランゲラックは一度、大橋祐紀のループシュートをはじいたが、その跳ね返ったボールを1vs1で競った大橋祐紀はヘッドでゴールを奪った。
今季13点目のゴールだった。
湘南の山口智監督はその2つを「よくパスを出したな」「ヘディングで決めるのはあまりない」と振り返った。