11月5日、J2リーグ第41節が各地で行われた。そのうち、維新みらいふスタジアムで行われた山口と町田の試合前のある行動が賛辞を呼んでいる。
J2リーグは第42節でレギュラーシーズンのすべての日程を終える。昇格と残留を懸けた戦いは激しさを増しているが、すでに今季のJ2優勝チームは決まっている。この試合を前にした時点で24勝9分7敗と2位以下を大きく引き離した町田ゼルビアだ。
第40節で2位の清水がロアッソ熊本に敗れたことで優勝が決定。翌日に行われたホーム最終戦を前に王者となり、その試合で喜びを分かちあっていた。
そして迎えた今節。J2王者をホームに迎える山口は、粋な行動をしてみせた。選手入場の際に、「ガードオブオナー」と呼ばれる欧州サッカー界ではよく知られた出迎え方をしたのだ。通常、選手入場の際には両チームの選手が共に並んでピッチに登場するが、この試合では先に山口の選手が登場。導線の両サイドに並ぶと、拍手をしながら町田の選手をピッチへと送り出したのだ。
昨年、天皇杯を制した甲府に対して町田の選手がこれを行ったのがJ2でのガードオブオナーの始まりとされており、それから約1年、今度は町田が受ける側になったのである。