■分かりやすさの重要性
そして、今度は秋春制に移行したと思ったら、夏と冬に長期の中断期間ができてしまう……。
もし秋春制に移行して夏と冬に長期の中断期間を設けるくらいなら、いっそのこと春のリーグ戦だけでチャンピオンを決め、秋のリーグ戦ではまた別のチャンピオンを決めてしまった方が分かりやすいのではないか、と思えてくる。
昔のJリーグのようにチャンピオンシップを行って年間優勝を決めなくてもいいだろう。1990年代から2000年代にかけてのアルゼンチン・リーグでは「アペルトゥーラ」と「クラウスーラ」という年に2度のリーグ戦が行われ、当時のアルゼンチンには毎年2つの優勝チームが存在していた。
ライト層のファンは、観客動員数を増やしていくためにも、とても重要な存在だ。シーズン制を検討する時には、そうしたライト層のファンにとっての「分かりやすさ」も含めて検討すべきだろう。