■「序列はいつ変わるか分からない」
――鎌田選手など何人か主力選手がいない中で、2試合でさまざまな組み合わせ、選手の起用ができたことは。
そうですね、おっしゃるとおりで、これまで力を見せてくれていた、チームに貢献してくれていた選手たちが来られなかったのは残念ですけど、これまでの活動の中でも、より選手層の幅を広げながら、最終的に最強のチームを作っていくというところで活動にチャレンジしてきましたが、今回も選手たちが入れ替わる中でも、自分の力をより見せたいというか、力があるところを示すという部分で、選手たちは本当にいいプレーを見せてくれたかなと思います。
で、レギュラーという言葉は、 それは1回1回の活動の中で選手たちが掴み取ってるもので、与えてるものではないですし、今言われた名前の人たちも、間違いなく5大リーグの中でプレーしていて、チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグという舞台でもプレーしてるので、今後も戦力になっていくということに変わりはないとは思いますが、 序列はいつ変わるか分からない、約束されてるものではないというところは、今回の10月の活動の中でも選手たちがパフォーマンスで示してくれたかなと思います。
――昨日、会見の中でアジア予選は2チームという考えもあるとおっしゃってたと思うんですが。
はい、現実的にはないと思いますけど、構想の中では2チームというか、今回の、3、6、9、10月でいくと、 3チーム分ぐらいは、人数は数えてないですけど、 編成できるぐらい選手を起用させてもらって、選手たちもいいパフォーマンスを見せてくれたと思います。
実際、プラス国内組だけの編成とかも考えると、 それでもアジアの中では勝っていけるだけの戦力を作れるかなとは思いますが、戦いを経て経験をして共有して、厳しい戦いの経験から成長しながらワールドカップに向かっていくということは、これまでの 7大会も同じような戦いをしてきていると思いますので、そこはまず基本ベースには選択肢はありながらも、その時のベストということでこれまでもやってきた中で、選手を招集させてもらって戦えればと思います。
ただ、いろんな部分で時代も変わってますし、日本代表がアジアで戦う中での環境というか状況も変わってるので、よりヨーロッパに選手が多くなっているこの状況の中で、 初戦の厳しさっていうのは、前回のワールドカップ予選でも2試合つまずいた中では、やはり本当に難しいところがありますので、いろんなことは考えていきたいなと思います。
(日本蹴球合同会社/森雅史)
(その2へ続く)