10月14日、女子サッカーのWEリーグカップ決勝が行われ、サンフレッチェ広島レジーナがPK戦の末にアルビレックス新潟レディースを下し、WEリーグカップ2代目女王に輝いた。その試合後のインタビューでの“突然の涙”が話題だ。
全12チームで争われたカップ戦。広島レジーナはグループAを4勝1分の無敗で突破すると、等々力競技場で行われた決勝戦を0−0からのPK戦(4−2)で勝利した。クラブ創立3年目の広島レジーナにとっては、リーグ戦、カップ戦、皇后杯全日本選手権を通じての初タイトル獲得となった。
その試合後、広島レジーナのDF近賀ゆかり、MF中嶋淑乃、FW髙橋美夕紀の主力3人がインタビューに登場した。そしてWEリーグコミュニティーオーガナイザーの海堀あゆみさんから試合の感想を聞かれた中嶋が「いやもう本当…(クラブの)創設から近さん(近賀ゆかり)や福さん(福元美穂)が先頭に立って、本当にチームを引っ張ってきてくれたので、今日は近さんと福さんに優勝を…」とまでハキハキと答えたところで突然、言葉を詰まらせた。
こみ上げる想いを抑え切れず、涙を流した中嶋。両手で顔を隠す姿に、「やめて!」「急に!?」「そんな想いあったの!?」と近賀から素早いツッコミ。笑い声に包まれた中、中嶋は「優勝できてよかったです」と涙声のまま言葉を絞り出した。それに対して近賀は「そんな風に思ってもらえて光栄です」と答えた上で、改めてサポーターに対して感謝と女子サッカーの発展を誓っている。