直近3試合で出場機会のない川崎フロンターレのFW山田新。負傷があったわけでもなく、「コンディションは全然悪いと思ってなくて」(山田)と調子を落としたわけでもないが、それでも3試合のうちリーグ戦2試合ではベンチ入りもできていない。
その要因の一つが厚い選手層だ。元フランス代表バフェティンビ・ゴミス、元ブラジル代表レアンドロ・ダミアン、元日本代表・小林悠、宮代大聖。山田を加えた5人でセンターFWの位置を争う。小林、宮代、山田はウイングの位置で起用させる場合もあるが、その場合は家長昭博、マルシーニョ、瀬川祐輔なども先発争いに加わる。ルーキー山田にとってはけっして簡単な環境ではない。
そんな中で宮代は、強く意識するライバルと言える。というのも同じ2000年5月が誕生日であり、長年、川崎フロンターレの下部組織で共闘してきた。山田は大学経由にはなったものの、今は再び同じエンブレムを胸に抱いてプレーしている。
しかし山田によれば、「ライバル」だけの関係ではない。親友という要素もとても強いという。「お互い、けっこう素直にいろいろ話します。お互いが(試合メンバーに)入れなかったり、どっちかが(試合メンバーに)入ったりしている中で、別にそこで気まずいとかは全然ない関係だと思う。素直にお互い伝えながらやっている」という。