■「本当に心が震えた」

 試合後のミックスゾーンで、登里享平にサポーターについて聞こうとすると、質問の途中にかぶせるようにして感謝の言葉を口にした。そして、最初に言葉にしたのは“バス待ち”についてだった。

「スタジアムの入りのところから、大勢の方が大声援で応援してくれて、気持ち的にすごく気合入りましたし、本当に心が震えた。戦うメンタルを本当に作ってもらったなと思います」

 この日、事前に購入したゴール裏だけでサポーターの数は200人。他の席種まで含めると、さらに多くのフロンターレサポーターが勝つために叫んだ。

「アウェイで応援があるのとないとでは全然違いますし、本当に毎試合助けられています。本当にありがたいです」

 登里はこうも語って感謝の言葉を惜しまなかったように、パトゥムに対して川崎の選手とサポーターは大きなインパクトを与えたのだった。

(取材・文/中地拓也)

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