【10月シリーズで期待される日本代表のバージョンアップ(1)】鎌田、堂安、三笘が不在の2列目でキーマンとなる南野拓実。久保建英の右サイド起用をもたらす可能性もの画像
カタールW杯以来の招集となったサッカー日本代表の南野拓実。千葉市内で軽快な動きを見せている 撮影:中地拓也

 9月の欧州シリーズではドイツに4−1、さらに10人のスタメンを入れ替えたトルコ戦も4-2で勝利と結果を出した。カタールW杯後の3回のシリーズで”第二次・森保ジャパン”のベースはかなり固まってきたが、ここからチームのさらなるベースアップとともに、オプションを増やしていくことがW杯のアジア二次予選やアジアカップ、さらに先につながる。

 メンバー発表の段階では前回シリーズからGK中村航輔(ポルティモネンセ)とシュミット・ダニエル(シント=トロイデン)、フィールドでは鎌田大地ラツィオ)、堂安律(フライブルク)、森下龍矢名古屋グランパス)が外れ、代わりにGK鈴木彩艶(シント=トロイデン)と前川黛也ヴィッセル神戸)、フィールドでは中山雄太(ハダーズフィールド)、南野拓実モナコ)、旗手怜央セルティック)の3人が復帰。いわゆる”サプライズ”と呼べるようなフレッシュな選出はなかった。

 しかし、そこから前田大然(セルティック)がけが、三笘薫(ブライトン)が体調不良のため辞退となり、スイスからベルギーの名門に移籍し、活躍中の川辺駿(スタンダール・リエージュ)が追加招集で復帰、ドイツ2部でブレイクしている奥抜侃志(ニュルンベルク)が初招集。結果的に7人のメンバーが入れ替わりとなり、フレッシュな構成となった。特に注目したいのが二列目だ。

 カタールW杯で主力を担った鎌田と攻撃の中心として期待された三笘、さらにカタール後に南野から10番を引き継いだ堂安がおらず、FWとサイドアタッカーを兼任してきた前田もいない状況で、いやがおうにもフレッシュな組み合わせになる。ポジティブに捉えるなら、固定的なメンバーに縛られず、オプションを増やすチャンスだ。

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