川崎フロンターレの脇坂泰斗が山村和也に感謝した。等々力に福岡を迎え、10月8日に行われた天皇杯準決勝でのこと。まずは前半5分のCKの先制点の場面。
「ここ最近、ヤマくんが出ていて、入りそうだなって感覚はずっとあったので」と話す脇坂はその山村と試合前に話をして「今日合いそうっていう僕の感覚」を伝えていたのだという。だからその感覚通りにゴールが生まれたことについて「本当に合って、びっくりして、喜びもちょっと倍増しました」と笑顔に。
さらにレアンドロ・ダミアンのゴールをアシストした81分のCKの場面でも山村の動きがポイントになったという。
「ヤマくんがいることのメリットっていうのは、1点目みたいなところもそうですし、(相手選手が)やっぱ釣られるっていうか」
そう脇坂が振り返るダミアンのゴールシーンは、ファーサイドに蹴ったボールに対し、山村が少し早いタイミングにジャンプ。山村にすでに1点を奪われていた福岡の守備陣は当然山村をケアするが、タイミングがわずかに速く誰も触れられず。その裏に位置していたダミアンがこれをしっかりと合わせた。最高到達点が高かっただけに、ボールの落下速度は速かった。簡単ではないシュートになったが、ダミアンはこれを枠に飛ばしゴール。試合を決定付ける4点目となった。