■「入ってきた選手もしっかりと役割を」

 52分の橘田健人の勝ち越し弾に始まり、相手CKからのカウンターをマルシーニョが沈めた68分のゴール。そして77分には大南拓磨がCKを頭で決めて4点目。このまま試合を終わらせたかったところだが、前述の通り79分のプレーでPKを与えると、これを82分に決められて2失点目。試合終盤に少しバタついてしまった。

 悪いことは続くもので、87分には大南が全力疾走での守備中に負傷。交代を余儀なくされてしまった。またこの場面で交代出場したジェジエウ、そして90+1分に家長昭博に代わりピッチに入った高井幸大がともに交代時の審判団の行き違いにより警告を受けることに。押せ押せのパトゥムの圧を受けて押し込まれてしまったが、山村は「チームとして、入ってきた選手もしっかりと役割を果たしてて、守ろうとしてくれてたので。そこはすごく良かった」と述べていた。

 なお、川崎は高井の投入後に3バックへとシステム変更。センターバックに入った山村を中心に試合を4−2で終わらせることに成功し、次に繋がる試合となった。

(取材・文/江藤高志)

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