■いざユベントスへ
さて、こうして中小クラブの取材を終えて、最後に向かったのがイタリアを代表するビッグクラブの一つ、ユベントスでした。
本拠地は、ご承知のようにイタリア北部ピエモンテ州の州都トリノです。1990年のイタリア・ワールドカップを前に新しくスタディオ・デッレ・アルピが建設され、ユベントスはこのスタジアムを使用していました。
ところが、このスタジアムは都心から遠いことや、陸上競技兼用で試合が見にくいことなどで不評を買っていました。そこで、2009年に取り壊され、跡地に現在のユベントス・スタジアム(アリアンツ・スタジアム)が建設されました。
デッレ・アルピが建設されるまでホームとして使用されていた「スタディオ・コムナーレ」は当時は練習場として使われていました。ロベルト・ベッテガ副会長をはじめとするクラブ関係者やアンチェロッティ監督のインタビューは、すべてこの旧スタジアムで行われました(その後、2006年にはトリノ冬季五輪の開会式の会場となり、現在は「スタジオ・オリンピコ・グランデ・トリノ」として、トリノFCの本拠地となっています)。