「何とか逆転してくれ!」浦和MF小泉佳穂がベンチから祈っていたチームの勝利。「プロフェッショナル」として、次戦に向けた心構え明かすの画像
浦和レッズの小泉佳穂 撮影:中地拓也

■9月29日/J1リーグ第29節 浦和レッズ 1-1 横浜FC (埼スタ)

「残りのリーグ戦はすべてが決勝」とマチェイ・スコルジャ監督は話していたが、この日は17位に沈む横浜FCと1-1の引き分け。優勝争いに向けてつまづく形となった。

 試合開始から横浜の激しいプレスに苦しみ、押し込まれる時間が続いた。その中、4-2-3-1の左サイドハーフで先発したMF小泉佳穂はアグレッシブに動きボールを引き出す作業に奔走。8分にはDF酒井宏樹の鋭いクロスに反応しファーサイドから飛び込みヘディングで合わせるが枠に飛ばせない。すると15分にはFWマルセロ・ヒアンに強烈なシュートを捻じ込まれビハインドを背負う形となった。

 小泉は「入りのところで押し込ませ過ぎたと言うか、こちらも大きく背後を狙ってラインを押し上げ、前からプレッシングの形でよかったかなと。繋ぎにいってしまい相手のプレッシャーをもろに受ける形になり押し込まれ、相手に勢いというかゲームの主導権を渡してしまった感じはあった。もっと割り切ってもよかったと思っています」とコメント。

 そして「勢いは90分持つものではない。主導権を握られても慌てずに守るところで守って、耐えるところを耐えたら、自分たちの時間が来ると思っていました。あの時間帯で気持ち良くプレーさせてはダメ。したたかさが足りなかったと思います」と続けた。

 0-1のままハーフタイムを迎えると、流れを引き戻したい浦和は後半頭からMF関根貴大、DF大畑歩夢、FW髙橋利樹を投入。小泉は前半でピッチを後にすることになった。

 その後、浦和が主導権を握り敵陣ボックス内で侵入する回数が増えていく。すると74分には興梠が倒されPKを獲得。DFアレクサンダー・ショルツが左上に力強く蹴り込み同点に追い付いた。

 だが横浜FCの5枚、時には6枚の壁を破ることは相当に難しく、最後のひと押しが足りない。85分過ぎには選手たちの背中を押す「WeAreReds」コールがスタンドから起こったが、反撃もここまで。これ以上スコアは動かず試合が終わり、優勝を目指すチームにとっては非常に痛い結果となった。

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