10月20日、川崎フロンターレはアビスパ福岡を等々力競技場に迎えてJ1第30節を戦った。この試合で、逆転直前に見せた小林悠のジェスチャーが絶賛されている。
2週間ぶりの再戦だった。10月8日、同じく等々力競技場で川崎と福岡が対戦。天皇杯の決勝を懸けた準決勝で、川崎が4-2で勝利していた。
連続して負けられない福岡は、この“2戦目”で先制ゴールこそ前半20分に譲ったものの、直後の同24分に同点弾を奪取。さらに66分に逆転弾を決めて、リベンジを果たすかに思われた。
それに“待った”をかけたのが小林悠だった。78分に途中出場した小林は、84分に同点弾を決める。CBの山村和也からのロングフィードに反応すると、相手の背後を取る。福岡のPA内で見事なトラップを見せ、鮮やかにゴールを陥れたのだ。
倒れながらもゴールを確認した小林は、すぐにボールを回収しに行こうとする。それよりも先に宮代大聖がボールを拾い上げるものの、その姿を見るや一目散に自陣に走る。あくまでも目指すのは勝利で、引き分けではないからだ。
そして自分のポジションに戻った小林は、手を叩いて仲間を鼓舞。人差し指を立てて「1」を表し、もう1点を奪いにいくことを味方に呼び掛けたのである。