「タイトルを獲りたい」浦和・早川隼平が強行出場で語った“優勝への想い”。ニューヒーロー賞にノミネートされるも、「それよりもチームのために」の気持ちの画像
浦和レッズのMF早川隼平 撮影:中地拓也

 ルヴァンカップ準決勝第2戦・浦和レッズ横浜F・マリノスが15日に埼玉スタジアムで行われ、ホームの浦和が2-0で勝利。2戦合計2-1と逆転に成功し決勝進出を果たした。

 11日の第1戦では試合開始早々に負傷交代したMF早川隼平が、この試合で強行出場。PK獲得でチームの勝利を引き寄せた。早川は「プレー中に関して(怪我は)差し障りがない感じでした。監督から“どうだ?”と言われ、出られるなら出たいと思っていました。第2戦に可能性を残すため、あの時間帯での交代で、メディカルスタッフのおかげでここまで、できたことはありがたいです」と口にした。

 4-2-3-1のトップ下で先発すると負傷を感じさせないアグレッシブなプレーを見せる。15分にはDF荻原拓也のクロスをFWホセ・カンテが落とすと早川が左足を振り抜きネットを揺らす。ゴールかと思われたがVARチェックの結果、オフサイドで取り消しになった。

「カンテが収めて“来た”と思ったのですが、シュートもしっかりと当たっていなくて仕方ないという感じでした」

 第1戦を0-1で落としている浦和にとって、2点が必要な試合だったが、その火種を早川が点ける。63分、DF荻原拓也のクロスを相手キーパーが弾き、これを早川が収めようとするが、後ろから倒されPKの判定に。

「セカンドボールを触られていたら、ノーチャンスだったので、そこに関しては上手く反応できて良かったと思います」(早川)

 これをPK職人のDFアレクサンダー・ショルツがキーパーの逆を突き先制すると、浦和は90+1分には荻原のクロスが相手選手のハンドを誘発。これもアレクサンダー・ショルツが左ポストに当てながらもゴールネットを揺らし、勝利を確実なものにした。

 チームは今シーズン、8試合目の逆転勝利。精神的支柱のDF酒井宏樹を出場停止で欠いた中で大きな勝ち星になったはずだ。

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