■「ドイツ戦の方が今の自分たちの立ち位置を測るっていう意味ではすごく重要」
その答えを受けて次に聞いた質問は、現在の立ち位置を測る試合になるかどうか、だ。先述したように1年4か月の時を経て、同じ関西でやるというシチュエーションは一つの物差しになるのではないかと考えたからである。
それに対し遠藤は、「どちらかというと、それは多分、前回のドイツ戦の方が今の自分たちの立ち位置を測るっていう意味ではすごく重要な試合だったのかなというふうに思うんです。そこから勝っているという意味でいうと、チュニジアもやっぱりいいチームではあるんですけど、自分たちが目指しているところからすると、しっかり勝たなきゃいけないっていうところなのかなと思います」
ドイツ代表と戦うことで立ち位置を測ることができるというこの言葉からは、良い意味での自信と、そして、日本代表の現在地が感じられた。
だからこそ次に聞いたのが、日本代表が一つ上に行ったのではという、筆者の率直な感想である――。
(取材・文/中地拓也)
(後編へ続く)