中国・杭州でのアジア競技大会に参戦しているU-22日本代表が9月25日、グループリーグ第2節・パレスチナ戦に臨み、1-0の勝利を収めた。その決勝ゴールとなる谷内田哲平の芸術的な直接FK弾が脚光を集めている。
グループリーグ初戦でカタールを3−1で下した日本は、先発2人を入れ替えた以外は同じメンバー。システムも同じ4−3−3でキックオフを迎えて立ち上がりから攻勢に出ると、前半22分に先制ゴールが生まれた。
ゴール前やや右寄り、ペナルティアークにかかる付近で得た直接FKに、背番号15、インサイドハーフの谷内田がボールをセットする。十分に間合いを取った後、ゆっくりとした助走からコンパクトに右足を振り、ボールを切るようなキックを繰り出すと、ボールは5枚の壁の上を越えて鋭く曲がり落ち、GKの伸ばした手の先をくぐり抜けて左サイドネットに吸い込まれた。
J1京都サンガF.C.に所属する21歳の谷内田は、5日前の初戦でも開始早々に直接FKを決めて先制ゴールを奪っており、これで2試合連続のビューティフル直接FK弾。この日の得点はこの1点のみで、まさに谷内田が“ひと振り”で日本をグループリーグ首位通過に導いた。