■「自分自身の良さは変えずにやっていく」

 その自信を持つプレーとはどの部分なのか。前川は、「シュートストップのところもそうですし、ボールを持ってないところでの裏のスペースのカバーであったりとか、クロスボールであったり、ボールに触れてない時間帯でのプレーも、自分の中では良くなってきてると思う」と説明。そして、「そこを生かせたらなと思います」と代表戦でのイメージを膨らませた。

 そして、自信があるからこそ、こうも語る。
「代表のやり方に合わせつつも、でも自分自身のプレーを評価して今回招集してもらってるので、合わせても自分自身の良さは変えずにやっていくことも大事だと思う。自分自身の良さを出していきたい」

 森保ジャパンについて、「全選手の技術だったり、サッカーIQの高さってすごくテレビで見ていても分かります」。その中では、「ボールを大事にしていくっていうところと、キーパーなので堅実なところも大事になってくると思う」と、攻撃の起点になることと守備で強さを出すことを思い描く。

 今回の代表メンバーで、GK3人の陣容は大きく変わった。シュミット・ダニエル中村航輔がメンバーから外れ、同じJリーグの選手である大迫啓介と、U―22代表世代の鈴木彩艶と前川はポジション争いをすることとなる。

 ピッチの上で、自分自身の特徴を披露できるか。まずが先発奪取のための3人の競争を制す。

(取材・文/中地拓也)

  1. 1
  2. 2
  3. 3