【谷口彰悟が日本代表で抱く危機感(2)】「W杯優勝を掲げている中では間違いなく必要になってくる」と話す、新しいコンパクトさ。“引く戦い方”で残した実績からの新たな一歩の画像
9月のトルコ戦で先発した谷口彰悟は、この試合で「まだまだだな」と感じる部分があったという 撮影:中地拓也

「今回も呼んでいただきましたけど、自分自身、安泰というか、ポジションを確立したとは全く思ってないですし、むしろ危機感の方が大きい」

 10月9日の取材でそう答えたように、ここまで安定してサッカー日本代表に招集されている谷口彰悟だが、その心中では、さらに改善と成長をしなければ生き残れないという緊張感がある。そして、9月に行われたドイツ戦とトルコ戦で、「まだまだだな」と感じる部分が大きかったことは、この1つ前の記事で書いた。

 その2試合を終えておよそ1か月間。所属クラブであるアル・ラーヤンでの過ごし方を聞かれると、次のように話す。

「カタールは日程が緩いというか、試合数もそんなに多くないので、その分、個人的なトレーニングは充実してやれるっていうところはあるんです。

 でも実際、ゲームをこなしていかないとっていうところもあるので、個人のバトルの部分だとか、あとはラインコントロールの部分とか、代表での課題もそうだし、チームでもより伸ばしていけるっていう部分は共通する部分がたくさんある。そういったところは意識してやってました」

 昨季に挑んだカタールW杯を終えて、谷口は川崎フロンターレからカタールリーグへとプレーの場を移している。環境が変わっても、成長を追い求める姿勢にブレはない。

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