■「なんか切ない動画

 この映像には、感謝や懐かしさの声が多く寄せられていた。
「小野さん、多くの感動をありがとう」
「本当にお疲れ様でした。あー涙がとまらん」
「まじで天才って言葉似合うよな」
「浦和時代のプレーバックも出してほしい」
「今はいないタイプのファンタジスタ」

 そして同時に、以下のような声が並んだのも事実だ。
「もう少し良い所あったろうに」
「もっと良いシーンないもんなのか?」
「なんか切ない動画。この動画に出てきてる期間は、出場機会自体がほとんど無いから、無理矢理プレーしているシーンをあつめて作っただけの動画になっていて、小野伸二らしさのあるプレーがほとんど無いのが切なすぎる。」

 小野はフェイエノールトから浦和レッズに復帰すると、2シーズンで再びボーフム(ドイツ)に移籍。その後、国内に戻ってきたときには清水エスパルスに所属した。その後、オーストラリアリーグに挑戦すると、国内に戻ってきたのが2014年のこと。この時、所属したのが当時J2の北海道コンサドーレ札幌だった。

 しかし、かつての輝きを考えれば十分な出場機会を得たとは言えず、2019年にはJ2のFC琉球にシーズン途中で移籍。1年半で23試合という出場機会だったが、2021年に札幌に復帰していた。

 小野にとって2014年以降はその実力をピッチ上で見せることができなかった期間であり、だからこそ、DAZNの特別映像にも残念がる声が上がったのだ。

 小野にとって今季、最終節は札幌ドームで迎える浦和レッズ戦となる。プロ入りした古巣との試合で最後の輝きを放つことができるか。早くも注目のカードとなる。

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