9月26日、暑さがやや戻ってきた麻生グラウンドで、山田新はリカバリーメニューをこなした。24日に行われた湘南ベルマーレ戦から2日目のことである。その練習後、山田が取材に応じた。
練習後、クラブハウスに上がってくる選手に話しかけて開始される囲み取材。この日、山田に聞きたいことが2つあった。しかし、ちょうど他の選手に聞いているときだったので、4~5人が囲む山田の取材に入ったのが途中からだった。
山田は直近の湘南戦で先制点となるゴールを決め、さらに、PKで追加点を得る場面の直前にはレアンドロ・ダミアンとPKをどっちが蹴るかについて話し合いを持っていた。結果的にダミアンにキッカーを譲ったものの、ストライカーとして頼もしい光景だった。
聞きたかった1つ目は、やや柔らかい話題ではあるが湘南戦で会場を盛り上げた『湘南乃風』がモチベーションを高めたかということ。そしてもう一つは、次戦・アルビレックス新潟戦で仮にPKを獲得すれば蹴りたいかというものだった。
前者については、山田は今夏のファン感謝デーで歌っていた曲であり、特定の音楽を聴いて試合に挑む選手もいることなどから、気持ちを持ち上げる要因となったかが単純に気になったから。後者については、天皇杯・新潟戦(8月30日)で試合を決着するPK戦でのPKを外していたこともあり、PKを蹴りたいと気持ちを見せた直後で、どのように挑むのかを知りたかったからだ。