■激しい浮き沈みの波
アレマニア・アーヘンは1900年に18人の学生の手によってつくられた歴史のあるクラブである。当時この町にはすでに「アーヘン第1クラブ」というものがあったため、学生らしくラテン語を使い「ドイツ」を意味する「アレマニア」をクラブ名としたという。ちなみに、「アーヘン」という地名も、ラテン語で「水」を表す言葉から誕生したと言われている。紀元前から温泉地として知られ、ローマ時代にすでに栄えていた町なのである。
アレマニア・アーヘンは1956年に「ドイツカップ」で準優勝したが、1963年のブンデスリーガ創設時には加入することができず、1967年に昇格を果たし、1969年には2位の好成績を残す。このことでも、日本代表と対戦した当時のアレマニア・アーヘンが、ブンデスリーガ誕生に伴う「完全プロ化」の前とはいえ、いかにレベルの高いチームであったかがわかるだろう。
しかしその後のアレマニア・アーヘンは浮き沈みが激しい。1970年には再び地域リーグに降格。その後1974年にできたブンデスリーガ2部を中心に活動するが、2006/07シーズンに1季だけブンデスリーガ1部で過ごした後、経営が悪化して2012年にはブンデスリーガ3部から地域リーグに降格した。