■ナイジェリアの思い出

 高原地帯にあるバウチは気候も快適で、郊外のホテルも落ち着いた雰囲気でした。

 日本の試合がない日には他の都市に移動して試合を観戦することもありました。

 カノからバウチまでは自分たちで運転手付きの自動車をチャーターして移動しましたが、バウチに着いてからは組織委員会が用意してくれた小型バスを使って移動しました。

 たとえば、カノで行われたラウンド16のアイルランド対ナイジェリアの試合も小型バスで移動しました。スタジアム到着直前にガソリンがなくなって(ガソリン代がとても高かったのです)、バスが止まってしまったので、日本人記者団全員がスタジアムまで走ったという楽しい思い出もあります。

 16時からの試合が終わってからバウチまで帰るのですが、カノからバウチまでは300キロくらいあります。当然、バウチのホテルに到着するのは翌日の未明になってしまいます。

 つまり、夜中にナイジェリアの高原地帯を走るのです。

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